欠村のPCから彼のパソコンに保存されている動画が二ツ川に送られた。
それは怨み屋の手によるものだった。
欠村に直接聞きに行くという二ツ川だったが、十二月田率いるオタク達に襲われて、自分のパソコンを盗まれてしまう。
欠村のパソコンにあった情報と、二ツ川のパソコンにあった情報をツブヤイターを使って拡散した怨み屋。
２人は警察に逮捕されるのだった。
怨み屋と待ち合わせをしていた根部真彦（ねぶまさひこ）。
彼は２６才の時から７年間刑務所暮らしをしていて、出所したばかりだった。
当時上司の矢名田店長にいびられ堪えていた根部だったが、愛妻を侮辱されてついにキレて彼を殴ってしまった。
そして翌朝撲殺体で見つかった店長の殺人容疑が根部にかけられ、警察に同行させられた。
そこでの強羅剛（ごうらつよし）刑事の取り調べは異常だった。
それに堪える根部だったが、根部への容疑に妻子が飛び降り自殺をしたという事実を突きつけられ、つい嘘の自白をしてしまう。
根部の依頼は、強羅への復讐だった。
目撃者の妹から出所後にもらったノートから、根部は強羅の悪事を知ってしまった。
強羅が以前万引きをし、店長に脅迫されていたこと。
それをキッカケに強羅が店長を殺していたこと。
目撃者を脅迫し、自殺に追いやったこと。
怨み屋の調査で強羅の悪事は色々と見つかった。
警察の名簿をオレオレ詐欺業者に売り渡していたこと。
合成麻薬を使ってたびたび女性を強姦していたこと。
目撃者は自殺ではなく、強羅に殺されていたこと。
そして、自殺した根部の妻子も、根部に自白させるために強羅が殺していたこと。
怨み屋によって警察仲間に捕まった強羅は、殺人罪で刑務所に入ることになる。
刑務所での元刑事への仕打ちは、ひどいものだった。
writer：ガロ
